注) 追記:下記投稿内容は2022年4月時点でのものです。
ドローンについての制度は投稿以降、刻々と変化しております。
最新の情報は国土交通省その他、該当のサイトにてご確認ください。
今回の物件NOWは「ドローンの物件撮影」についてのコラムです。
(富士市岩本11棟現場:2022年3月撮影)※掲載写真は成約済み物件があります。
弊社HPで公開中の施工ギャラリーの中には、ドローン使用による空撮写真も掲載しています。
街並みを俯瞰で見る事ができ、地上目線の写真とはまた別の発見があります★
弊社では2017年度より、ドローンを駆使し物件の魅力をお伝えしています。
(静岡市清水区船越1丁目、静岡市駿河区高松:2021年~2022年撮影)※掲載写真は成約済み物件があります。
(施工前の土地情報や、売土地の紹介としてもドローンは有効)
◎このドローンですが、今年の6月から新制度が実施されるのをご存知でしょうか?
◆簡単に言うと、車にナンバープレートを付けるのと同じように機体を「登録義務化」し、機体とその所有者を識別・管理する制度です。
目的は、ドローンと所持者(操縦者)を特定可能にし、航空法の違反や事故を減らす事にあります。
利活用に厳しい基準を設け、野放しになる事を防止するわけですね。登録せずに飛行した場合、罰則も科せられます。
◆令和4年の6月20日より施行され、有効期間・更新は3年毎。
国土交通省から発行される登録記号を機体に記載し、機体にはリモートID※機能搭載の必要があります。
(※リモートID機能については、そもそも現在のドローンには未搭載のため、今後のメーカーの対応か、サードパーティーの対応待ちに。
今回の制度では、事前に登録する事で、次回更新までの3年間を機器搭載への猶予期間としています。)
◆申請には、法人の場合、デジタル庁の「gBizID(ジービズアイデイー)」へのアカウント開設後、
国交省のDIPSにアカウント開設、手数料の支払いをする事で、登録完了となります。
弊社では、DJI社製の「phantom4pro+」と「SPARK」の2機体を使用していますが、
既にこの登録制度(事前登録)に対応を完了しました!
↑ 機体とケースのそれぞれに発行された記号をテプラで貼っています。
これがいわばナンバープレート代わりです。
◎制度対応の完了により、6月以降も変わらずに撮影業務が可能となります。
弊社には2名、ドローンの操縦資格者(この記事筆者含む)がおります。
そもそもドローンでの物件撮影は、人や家屋の「密集地域」での飛行にあたるため、
今回の登録制度以前に、専用のスクールで取得した「操縦者資格」の他、
国から「無人航空機に係る許可・承認書」を承認され携帯していなければ飛行が出来ません。
国内で飛行する場合、特に住宅地では電信柱、電線、鉄塔等にも注意が必要です。操縦スキル、練習も必須です。
撮影前には天候情報もインプットする必要があります。
◆弊社では、スタッフ2名が操縦者資格を持ち、国から「承認」を得た上で、、社内でも専用マニュアルを作成、
現地撮影の際は補助者を配し、撮影事前に近隣の方、最寄り警察所に通達を実施しています。
◆使用機体は安全性能が非常に高く、プロペラガード、GPSを搭載し、複数センサーによる障害物回避、
電波が途切れても元の位置に戻るオートリターン機能等があり、想像以上に安定し安全な代物です。
◎これまでの撮影業務で、ヒヤリハット・事故事象は一度もありません。
…しかし、操作は人間が行いますので、車運転と同様に普段から準備は怠らない事が重要だと認識しています。
また、保険もほぼ必須であり、必要な対人対物保険、機体保険に毎年加入・更新しています。
(↑ 物件紹介だけでなく、施行状況の確認、地上から見えない部材の撮影などにもドローンは効果的)
…ちなみに、物件近くに公園や海岸、河川、商業施設、学校などがあり、それらの上空で飛行する際、
それぞれの管轄で別の許可が必要となります。
目的にもよりますが、これまでの経験上、許可を頂ける場所は「極めて少ない」か、許可までにもかなりの時間を要します。
↑ 静岡市、三保の松原エリアの物件撮影では、三保の松原公園管轄と、海岸線の管轄である土木事務所にそれぞれ別途許可を取得。
↑ 千葉県幕張エリアの撮影では、飛行可能な公園、場所を交渉・選定後、必要な許可申請を個別に行った。
↑ 神奈川県某所の撮影では、近隣の方へ事前・当日通達、書類配布のほか、対象区の警察所で必要な書類をチェック、機体情報の提出が必要に。
★地域とエリアによって管轄と許可有無が異なるので、
目的・必要に応じて事前に飛行計画書を作成し、管轄に概要を説明する所から始まります。
申請から飛行許可までかなり日数を必要とする場合があるので、早めの準備がポイントです。
巷の動画サイトにアップされている美しい動画の中には、実は必要な許可手順を踏んでいない、というものもありそうです。
今年から施行される登録制度は、手続きは多少面倒ですが、ドローンへの理解や信頼性を高めるものだと感じています。
そして、撮影の際にもう一つ重要な点は「プライバシー面への配慮」です。
(↑ 愛知の注文住宅の撮影。近隣の方への声掛けはもちろん、掲載前には必要な加工を行っている。)
通常の物件撮影と同様に、不必要な撮影を行わない、
生活状況の推測が出来る部分に配慮する(表札、ナンバープレート、洗濯物等の不可視処理)、
ネット上での掲載ルールの徹底、などがありますが、ドローンは上空からの撮影になるため、
撮影位置、飛行ルートを事前に把握し、対象の受忍限度を超えない配慮がさらに必要です。
(これらは総務省から出ているガイドラインに沿っています。)
掲載後も、お客様からのご連絡に応じて必要な措置をとれるよう、管理をしなければなりません。
(静岡市清水区三保松原町:2021年撮影)※全棟ご成約済み
今後も弊社物件のドローン撮影は続いていきます。
弊社物件撮影の際は、皆様のご自宅の上空でドローンが飛行する事があります。
都度、書類を配布したり、お声がけさせて頂く事があるかもしれません。
その時はぜひ、ご理解とご協力をいただければと思います。
★ 当社のホームページはこちら!
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TEL:静岡エリア 0800-600-6027 (フリーアクセス)
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※撮影:ホームポジション㈱ 営業企画部(掲載写真の無断使用、転載はお断り致します)
※掲載写真は季節や天候、撮影機材により、実際の色合いや明るさと異なる場合があります。
※ドローン撮影による写真は、プライバシー面への配慮及び、使用用途に応じて一部加工を加えています。