ホームポジションの新築住宅が出来るまで

新築住宅の基礎工事から完成までの工事内容をわかりやすく解説します。

外壁工事~完成編

16.外壁工事

中間検査終了後、住宅の外では外壁工事が行われます。まずは「通気金物」が所定の位置に設置されます。次にサイズを整えたサイディング材をはめ込み、しっかりと固定します。建物の下から上へ向かって一連の作業が続いていきます。サイディングは当社デザイナーによるセレクトです。

  • 等間隔に設置された通気金物


  • 通気金物の上にサイディング材を施工


  • 防水シートとサイディング材の間の通気層


  • 耐候性、耐久性に優れた機能を持つ部材

【建築士のコメント】

外壁工事のポイントは、壁の内部に入った湿気を外に出すことが出来るよう「通気層」を設けていることです。通気金物が防湿シートとサイディング材の間に空間をつくることで、壁の中の結露を防止します。これは外壁通気工法と呼ばれています。通気金物は、胴縁と比べ釘打が少ないので「見た目の美しさが保たれる」ということ、また、「サイディング材と同時に施工が出来る」というメリットがあります。

17.断熱材充填

外壁工事と同時に、住宅の中では断熱材が充填されていきます。『快適な住まい』を実現する上で断熱材は大変重要な役割を果たします。

  • 隙間無く、丁寧に充填される断熱材


  • 断熱材の室内側には防湿気密フィルムが付属


  • 断熱材の機能的な構造


  • 外壁の通気と室内の断熱性能が快適性を実現

【建築士のコメント】

断熱材は、優れた断熱性と不燃性を備え、非常に軽くて施工の効率も良いという特徴があります。部材の内側には防湿機密フィルムが付属され、室内の湿気が壁の内部に入らない構造になっています。断熱材が天井、壁、床と、住宅を包む様に充填されることで、建物全体がちょうど魔法瓶の様な構造となり、優れた断熱性能が生まれます。

窓サッシも複層ガラスを採用し、開口部の断熱性能にも優れています。「外壁の通気工法」と「壁の中の断熱性」が「快適な住まい(夏は涼しく冬は暖かく過ごせる住宅)」実現のポイントです。

18.コーキング~板金工事

建物の外ではサイディング材の継ぎ目に、隙間無くコーキング処理が施されます。乾くと笠木・板金施工が行われ、風雨をシャットアウトする構造が出来上がります。換気材や板金は屋根上に組み込まれており、雨どいの位置も外観形状を損なわないよう、工夫されています。一連の施工が終了すると足場も撤去されます。

  • 正確なコーキング処理


  • 機能性と建物の美しい形状に配慮した板金工事

19.ユニットバス施工

建物の中では、断熱材の充填が終了すると、ユニットバスの設置が行われます。

  • 水平や高さを確認し、浴槽を設置


  • 壁面パネルを取り付け

【建築士のコメント】

ユニットバスの設置はフラット35の技術基準に即した施工方法で行われます。取付位置の確認や浴槽の足組みの後、床面の施工を行います。次にレーザーレベルで各ユニット部材の高さを確認し浴槽を設置。その後壁面パネルや照明などの取り付けが行われ、隅々までしっかりとコーキングされます。最後に扉の吊り込みを行い、全体がシートで保護されます。ユニットバスは内組み式のため、先に施工が行われます。

20.造作開始~フローリング施工

大工さんによる壁や天井の下地工事、造作も開始。大工さんが間取りに合わせて野縁や吊り木を等間隔に施工し天井下地が完成。天井下地が終わると、フローリング材が施工されます。床のサイズに合わせて部材が裁断され、ウレタンボンドで接着。横から叩いて圧着し、専用釘を打ち込んで固定。後の工程に合わせて養生されます。

  • 美しく仕上げられた天井下地(断熱材充填前)


  • 下地工事、断熱材充填(2階)が終わると次の工程へ


  • ウレタンボンドで部材と床板を接着


  • 専用釘で固定される

21.石膏ボード施工

フローリングは一度養生が行われ、天井と壁の石膏ボードが施工されます。

  • 天井に施工される9.5ミリの石膏ボード


  • 壁面のボードは12.5ミリ

【建築士のコメント】

石膏ボードは、防火性や遮音性、施工性に優れた部材です。石膏は防火材料としても認められており、火災の炎焼防止に効果があります。当社新築住宅の2階建ての場合、天井は9.5ミリ、壁は12.5ミリの石膏ボードを使用しています。石膏ボードはホルムアルデヒドを含んでいません。また、フローリング材は人体への影響の無いフォースター(F☆☆☆☆)仕様の部材を採用しています。

22.造作~システムキッチン取付け

続いて間取りに応じた収納や階段部分、収納枠の取り付けなど細かい部分の造作が行われます。一定の段階までくるとシステムキッチンが設置されます。工事が終わるまでは養生された状態です。

  • 階段周りなどの石膏ボード取付けはこれから


  • 数ミリ単位での部材の取付け


  • 収納や階段などのサイズに合わせて部材も調整


  • 造作も終盤にくるとシステムキッチンが取付けられる

23.仕上げ-クロス貼り、各設備設置

大工さんの下地・造作工事が終わると、施工もいよいよ大詰め。仕上げの作業です。石膏ボードや部材の接合部にパテが塗られ、凹凸が整えられます。そして天井、壁と順番にクロスが貼られていきます。クロスを貼り終えると、洗面化粧台、シャワートイレ、和室の畳がそれぞれ搬入・設置されます。

  • 部材の接合部に塗られるパテ


  • クロスが貼られ徐々に部屋らしくなってきました


  • クロスが貼られたのち、洗面化粧台を設置


  • シャワートイレも1階、2階と手際よく取り付けられます

24.仕上げ-外構工事と植栽、クリーニング

外では外構工事と玄関のポーチタイル設置が行われます。ガス管や水道管などの調整ののち、表面を整え見切りブロックを設置。その後、コンクリートと砂利で美しく舗装、整備されます。
  • 玄関の土間とポーチのタイル設置

  • 外構コンクリート打設のための型枠設置。

  • コテできれいに整えられていく。

  • 化粧砂利を敷き、整えて外構工事終了。

最後はクリーニング作業です。床や天井、サッシ、各設備など、あらゆる部分が念入りに清掃されます。

  • バルコニー、サッシ等の汚れもキレイに落とします


  • 養生を全て取り除き隅々まで清掃

現場のプロフェッショナルによる着実な作業と、数多くの工事工程を経て、ホームポジションの新築住宅がこれで完成となります。


  • 外構も整った魅力的な外観が完成


  • 室内も美しく仕上がりました

25.完成~完了検査

物件が完成すると第三者機関による『完了検査』が行われます。

  • 火災報知機の設置確認・動作確認


  • 床下点検口はフラット35施工基準の点検項目

【建築士のコメント】

完了検査では、図面どおりに施工がされているかの最終確認が行われます。火災報知機や換気、給気口やサッシ等の設備についても不備が無いかチェックを受けます。検査に合格すると『建築基準法の検査済証』と『フラット35の適合証明』が交付されます。当社の新築住宅は着工から完成に至るまで、フラット35の技術基準を満たす施工を行い、お客様に安心していただける住まいをご提供しています。

第4部(特別編)では当社新築住宅の低価格の秘密について迫ります。