建売住宅と注文住宅の特徴と違い
一生に一度しかない夢のマイホームの購入。
「建売住宅と注文住宅どっちで購入しよう?」そんな悩みを持っている方も多いのではないでしょうか。
両者の違いを理解して、ご自分に合う住宅を見つけてみましょう。
1. 建売住宅と注文住宅の違い
誰もが憧れるマイホーム購入。初めての購入だからこそ、納得のいく住宅を考えたいですね。 マイホームはローンを組み、何十年も住み続ける大きな買い物です。それだけにさまざまな点に注意して慎重に行うことがとても重要です。 そこで建売住宅と注文住宅、それぞれの大切なポイントをいくつか紹介します。
建売住宅とは?
土地と建物がセットで販売されている住宅のことを言います。 建売住宅には、すでに建物が完成している状態で販売されているものと、設計プランが出来上がった時点で販売されるものの2種類があります。 どちらの場合も間取りや外装、金額、仕様などがあらかじめ決められています。 そのため、複数の物件と見比べながら検討することができます。 また街並みに統一感があるほか、商業施設や学校などの生活圏内に分譲されていることが多く、ある程度の利便性に富んでいる物件が多いです。
注文住宅とは?
ハウスメーカーなどに依頼し、一から注文して建てる住宅のことを言います。 土地の広さや予算に合わせて、間取りはもちろん、好きな壁紙やドアの色、最新の設備、こだわりの外観などを自由に選べ、世界にひとつだけの家を建てることができます。 打ち合わせのなかで担当者と相談しながらプランを立てていくため、建築の知識がなくても、ライフスタイルや趣味に合わせた理想の住まいが叶えられます。
2. 建売住宅と注文住宅の特徴
建売住宅の3つの特徴
- 1. 予算を立てやすい
- 注文住宅より、比較的安く家を購入することができます。あらかじめ販売価格が決まっており、予算に見合った住宅を購入しやすいのも特徴のひとつです。 建売住宅の場合、分譲住宅地に同仕様の家を複数建てるため、資材費などをコストカットできます。 そのコストカットにより下がった分が価格に反映されていることもあり、予算を抑えたい方に人気があります。
- 2. 住まいや街での暮らしをイメージしやすい
- 建物が完成しているので、外装デザインから各部屋の質感、日当たりや風通し、周辺環境などを実際に確認することができます。
オープンハウスなどで実際に建物の中を見学できるため、住まいでの暮らしを具体的にイメージしやすいです。
これから着工される建売住宅に関しても、工事中の様子を自分の目で確認できるので安心感や納得感が得られます。
また、建売住宅は複数の区画をひとつの街並みとして計画し、街・風景としてのデザイン性も考慮されています。多区画による街並み全体のデザインは建売住宅ならであり、その街での暮らしもイメージしやすいでしょう。 - 3. 購入してからすぐに住める
- 建物の構造、間取り、デザイン、設備など基本的な設計プランなどはあらかじめ決まっています。 (一部、設備に関するオプションは後からつけることができます。着工前の場合、プランを変更できる箇所もあります。) その分、土地や建物の購入、建築に関してあまり知識がない方でも、手間や時間をかけずにマイホームを購入することができます。 小さなお子様のいるご家庭や、年度の切り替えに合わせて早めに住み替えを考えているご家庭におすすめです。
注文住宅の3つの特徴
- 1. 自由度が高い
- 「収納スペースを多くしたい!」「庭を広くしたい!」「バリアフリー仕様にしたい!」など、住まいのこだわりを持っている方もいらっしゃるかと思います。 注文住宅の場合、建物の構造から間取り、外装、内装デザイン、設備など、ご自分のこだわりを生かすことができ、ご自分をはじめ家族の好みやライフスタイルに合わせた理想の家づくりが叶います。 その一方、理想を追求しすぎてしまうと、当初の予算を大幅にオーバーしてしまいがちになるので要注意です。 しかし、プランを立てる段階で設計士、建築士と相談しながらコストを調節すれば、できるだけ予算に合わせて希望の形を変えずに建できます。 こだわりの少ない部分については、設備などのグレードを落としてコストダウンし、こだわりたい部分にとことん費用をかけることも可能です。
- 2. 自分の家に愛着がわく
- 一から住宅を建てますので、ご自身で土地探しを行う必要があります。また、完成後のイメージがつきにくいこともあり、いざ完成した建物を目にした際にイメージと違うといったことも起こり得ます。 そのため土地探し、設計、見積もりの段階で綿密に何度も打ち合わせしながら建てていきますので、大きな労力と入居までの期間が必要です。 しかし、土地の状態から住宅が完成するまでの様子を自らの目で確認することができ、「自分が建てる」というわくわく感を持てるのも注文住宅ならではです。
- 3. フルオーダーとセミオーダー
- 注文住宅には、フルオーダーとセミオーダーの2種類があります。フルオーダーは、間取りや細かい部分まで指定することが可能なため、よりご自身の理想の近い住宅にすることができます。 セミオーダーは、あらかじめ用意された基本の仕様の中から、好みのものを選んで設計を行っていきます。 外壁や内装の色、設備のグレードなど一部の仕様を変更するだけなので、フルオーダーよりローコストに抑えることができます。 しかし、いずれにしても入念な打ち合わせをする必要があります。完成した時に「思ったのと違う…」とならないように、慎重に計画を進めなくてはいけません。
3. 建売住宅と注文住宅のローン比較
建売住宅の住宅ローンについて
土地と建物が一体になっているため、住宅ローンをまとめて借りることができ、比較的スムーズに銀行の審査を行うことができます。 すでに建物が完成している物件は、すぐに融資が実行されるので入居までの期間がかかりません。
注文住宅の住宅ローンについて
注文住宅は土地の購入代金や着工金、中間金、竣工金など、さまざまな段階でお支払いが必要となります。 しかし、家が完成するまでは融資が実行されないため、つなぎ融資を利用する場合があります。 つなぎ融資とは住宅ローンの前借りのようなもので、それらのお金を支払う前に融資を受けることができます。 その代わり金利が高い、手数料がかかるなど注意点もあります。したがって融資を受けられるタイミング、費用はどのくらいかかるか、といった点をあらかじめ把握しておく必要があります。
4. 建売住宅と注文住宅のまとめ
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建売住宅はこんな方にオススメ!
- すぐに入居したい方
- 予算をできるだけ抑えて購入したい方
- 手間をかけずに購入したい方
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注文住宅はこんな方にオススメ!
- 好きな土地で住みたい方
- 自由なデザイン、設備で暮らしたい方
- 家を建てる工程を確認したい方